たおやかな歌声と流麗なピアノが水面の波沫のように白く弾け溶けて行く - 南米版”ゆりかごの歌”を集めた、優しく親密なピアノ・デュオの作品。
チリの女性シンガー/コンポーザー=フランセスカ・アンカローラと、今話題のアルゼンチン人ピアニスト=カルロス・アギーレによる名盤が上陸します。チリのユニセフの後援の下、’08年児童週間のイベントの一環として、新しい世代の子どもたちのために作られたアルバムです。チリのビクトル・ハラ、ウルグアイのダニエル・ビギリエティといったフォルクローレ大御所の曲で、子どもへのメッセージが汲み取れるものを、透明感とスケールの壮大さを感じさせてくれるカルロス・アギーレの画法で鮮やかに描いています。フランセスカ・アンカローラはサンチアゴ生まれの歌手で、英語歌唱を交えジャズ・ヴォーカルのスタイルでリリースしたアルバムが、スペイン語圏のみならず世界に波及、南米やポルトガルの名門ジャズ・フェスティバルへの参加を果たし、自身が尊敬するチリ・フォルクローレの偉大な女性歌手にして社会活動家- ビクトル・ハラのトリビュート盤では、アルタソル賞を受賞。ペドロ・アスナールやインティ・イリマニをはじめ、多くの著名ミュージシャンにゲスト歌手として迎えられ、NYのメディアでも大きくとりあげられるほどのキャリアを持つフランセスカが、ちょうど同じ頃に大作にして傑作の「Violeta」をリリースしたカルロス・アギーレと、以前からの交流(アルバム・ゲスト参加にショーでの共演 etc..)を一枚の作品へと昇華したのが本作。アルタソル賞2009では、オルタナティブ・ミュージック部門でノミネートされました。