MARIA EZQUIAGA, DARIO JALFIN / ENTRE LOS DOS

型番 888751 403123
販売価格 2,485円(税込)
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私が直近でブエノス・アイレスに赴いたのは2013年の春。幾度か思い出を書き連ねてますが、トミ・レブレロが隠れ家的スペースで私のライヴ(第一部)と、車座になって曲を廻し歌うロンダ=輪(第二部)を企画してくれました。その時にロサルのマリア・エスキアーガとダリオ・ハルフィンの夫婦にコロンビア人のアンドレス・コレアで披露してくれたのが、スペイン人歌手ホアン・マヌエル・セラートの"Tu Nombre Me Sabe A Yerba"。ちょうど宴もたけなわ、夜もふけた頃にマリアとダリオの息のあったハーモニーが微睡むように心地よかったのを覚えています。このカヴァーに加えてビョ―クの"Isobel" のデュオver. も収録した初の夫婦連名作品。

アルゼンチン国内の巨大ロック・フェスなどにも出演するフェミニンなアコースティック・ポップのバンド、ロサルのフロント/ソングライターであるマリア・エスキアーガと、かつて文化庁の助成でアルバム・デヴューし、近年では室内楽アンサンブルを従えてジュブナイルな旋律を唄ったソロ・アルバムを発表しているダリオ・ハルフィン。それぞれ別々に音楽活動を行なってきた夫婦が2年暖めたデュオ・プロジェクトのアイディアの結晶を具現化するときが来ました。冒頭の"Bailar bailar" をはじめとするロマンティックで親密なムードを持った書き下ろし曲を、装飾することに務める以外リズムは担わないほぼ打楽器レスの浮遊感漂う編成ーふたりの唄の織り成すハーモニーとギターとピアノ、コンテンポラリー・フォルクローレのシーンからエルナン・ハシント(key)、フアン・パブロ・ディ・レオーネ(flute, harmonica) とアンドレス・ベエウサエルト(p)らが曲毎ゲスト参加するかたちで快演。ロサルの楽曲"Altas horas"のデュオ・ヴァージョンも収録、マリアがバックを務めたり、ダリオはデュオ作を制作していたりで夫婦共に関連の深いロック歌手ルーカス・マルティの作品のカヴァー"Curso de corrupcion" には静かなる祝祭感が宿っています。


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伊藤亮介



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