aline paes / batucada cancao

型番 BF324
販売価格 2,424円(税込)
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ヴィニシウス・カストロによる好企画盤「Som na Sala 2012」。毎月ひとり、さまざまなゲスト・ミュージシャンを呼んで、ワン・マイク、ワン・カメラで収録するという音のダイアローグの中でもフィーチャーされていたアリーニ・パエス。2010年にブラジル音楽ディーヴァ賞を獲得しているこの期待の新進気鋭女性シンガーが、アフロ・ブラジルのサンバと少ない音数によるコンテンポラリー・ジャズのタッチを融合させた初作。汐の香りと裸足で舞い踊るシーンが眼に浮かんできそうな優雅さ。


アリーニがパーカッションや小物を叩きながら唄い、本盤でもギターを演奏するアンドレ・シケイラとのデュオ編成で活動することが多かったようですが、この初となるアルバム作品では、「batucada cancao」ということでベルナルド・アギラールによるリズム楽器の多重録音とゲスト奏者の生楽器に唄が寄り添うように収められています。冒頭カエターノ・ヴェローゾ曲"Zera a reza"ではバンドリン奏者ルイス・バルセロスを、続くギンガ曲"destoada" では木管奏者カルロス・マルタを、"roda de danca" ではニコラス・クラシッキのハベッカをそれぞれフィーチャーしているのですが、演奏の奥行きの深さはバツカーダ〜と名前の付く作品では異例の叙情さえ醸し出しています。驚きはドリヴァル・カイミの"quem vem pra beira do mar"をアリーニのアカペラとガブリエル・グロッシのハーモニカ、単音楽器ふたつで再解釈した7曲目。地域信仰神をテーマにした楽曲を木管とピアノを携えたジャズ・フォーマットで体現した"as maos de yemanja" など、74年式ビートルに機材をセッティングして路上でフリー・ライヴを開催し、話題となったこのアリーニ・パエスの興味深い視点が最大限に活かされた新鮮なブラジル音楽作品。


収録曲ではないですがビートルを前にした路上ライヴの風景。

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伊藤亮介



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