女性voを擁するインディー・ロック・バンドとして'00年代を駆け抜けてきたルードフ。70年代後半生まれのパウリスタたちによって結成されたバンドですが、フロントのヴァネッサ・クロンゴルドは伝説のイラ!やパト・フのツアー・メンバーに抜擢されたこともあり、ドラムスのパウロ・ホシャはロック・バンドのセイシェリスも掛け持ちして活動、MTVのヴィデオ・ミュージック・アワードを受賞したこともあるなど、ブラジルではその足跡を確実に残してきています。甘酢っぱい感触をのこすヴァネッサの唄声とアナログ・シンセも操るふたりのギタリスト、マウロ・モトキとアバクケ・リマの音の重ね方はロック・バンドとしてのダイナミズムと詩的なエッセンスの双方を両立させたもの。本作が4枚目となりますが、涼しげに吹きそよぐフォーキーなリフと感傷的なメロディが秀逸なA-3 "CIDADE NATAL" など佳曲揃い。