Seychelles / Ninfa do Asfalto

型番 RH 0010
販売価格 1,572円(税込)
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70年代のアート・ロックが持つ知性、ムタンチスらのサイコデリズモ、再評価の機運高まる80年代サンパウロ・ポストパンク(ヴァングアルダ・パウリスタ)・ムーヴメント、ここに新世紀のオルタネイティヴィティを羽織り登場するのがこのセイシェルズ。

エルザ・ソアレス、ジャンボ・エレクトロ、セレブロ・エレトロニコ・・・常に尖った感性をみせるブラジルのレーベル”Reco-Head”からとびっきりのインディペンデント精神を持ったバンドが登場した。ロス・エルマーノスを始め、ブラジルの豊富な音楽土壌と90年代以降の音響的なアプローチを見せるポスト・ロックの流れを混ぜ合わせたオルタネイティヴなバンドはパウリスタ達の支持によって大きな市民権を持っている。このセイシェルズも自分たちの周辺で起きた80年代のポスト・パンク(ヴァングアルダ・パウリスタ)・ムーヴメントを肌で実感したのち、欧米のオルタネイティヴなバンド・サウンドを通過したことが今の表現のコアな部分となっている。アート性に富んだオルタネイティヴ・ギター・サウンドのm-1はアスファルト上の光景を唄ったもの、フォーキー・サイケなm-2はその名も「僕の兄弟、ジョージ・ハリスン」。絞り込まれた少ない言葉を繰り返し、聞き手の想像力を掻き立てる手法はこのバンドが持つ知性を知らしめるに充分。アナログ・シンセにサンプラーまで持ち込んだサイキックなガレージ・サウンドに全員コーラスがダイナミックなm-4、エモーショナルで荒々しいギター・リフにテープ・エコーを効かせたヴォーカルが載るm-5から、フォーキー・サイケな鎮魂歌が一転してトロピカリズモ、若しくは変拍子ジャズ・ロックへと姿を変えるm-6、REM「オレンジ・クラッシュ」へのオマージュからファンキへと姿を変えるm-7、サックスを加え「港のジャズ」と名付けられたm-8、混沌としたビートの渦に遠い叫びが響き渡るm-9、ひと際メロウなイントロからポストロック的音像へ展開してゆくm-10。振り幅の広い音楽性と意外な展開の連続に、聴けば聴くほど謎は深まりゆくばかり。ミステリアスな魅力でサンパウロのシーンを満たしてゆく極上のインディー・バンド。


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伊藤亮介



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