04年発表の前作で映像を喚起させるようなフォルクロリック・ポップを展開したアルゼンチンの新世代ルーツ・ミュージックの旗降り的存在となっているバンド、メ・ダラス・ミル・イホス。10,000-15,000人規模のフェスやショーを実現させ、ペケーニャ・オルケスタ・レインシデンテスのメンバーとの課外活動、スペインでリリースされたコンピレーションへの参加など充実した音楽活動に恵まれた、ロマンティックで人懐っこくてメランコリックなこの7人組。3年越しで遂に3rdアルバムを発表することとなった。エミール・クリストッツァの映画や共演したこともあるゴラン・ブレゴヴィッチの例を出すまでもなく、叙情性に富んだそのサウンドはアコーディオンやバンジョー、カヴァキーニョにトランペット、そして甘い男性ヴォーカルの歌唱で詩情を見事に表現、平野(パンパ)の馬の嘶きからボレロ、ジャグ、ミロンガと多種多様なラテン・ルーツのリズムを用いて表現する極上のロード・ミュージック、再び!ケビン・ヨハンセンがゲスト参加。