2009年にデヴューしたリオの新世代たちによるバンド、トノの3作目がリリースされました。
オブスキュアなハーモニー、音の隙間を活かしたエクスペリメントな佇まい。エレクトロニクスを用いたアンビエンスとeギターのなか、幻想的なナチュラル・ヴォイスで詩的に紡ぐ... バンダ・ブラゾフのdrs.ハファエル・ホシャを中心にジルベルト・ジルの息子のベン・ジル(g)、紅一点vo.アナ・クラウヂア・ロメリーノ、ベースを始めとするマルチ奏者のブルーノ・ヂ・ルーロ、eギターとeベースの中間のような楽器フェンダーVI を操るエドゥアルド・マンゾの5人からなるトノ。今回はアート・リンゼイのプロデュースで、ベース奏者のアルベルト・コンチネンチーノが曲提供とマイクロコルグで参加、ダニロ・カイミのフルートにFXを掛けたりもしています。マリア・ルイザ・ジョビンがゲスト参加したヴィニシウス=ジョビンの名曲"Chora coracao" の革新的なヴァージョン、ジルベルト・ジルが詩作とゲストvo で参加した"Da Bahia" など先達への敬意も忘れていません。うたものポスト・ロックとブラジル音楽のレジェンドの幸せな出会い・再構築。