ユニークなトリビュートを行なうことが音楽好きのなかでも認知されて来たDJゼー・ペドロのジョイア・モデルナ。今作は80年代にバンド - バラォン・ヴェルメーリョからソロへ転向、反骨精神溢れる文芸ロックでカリスマティックな人気を博し、惜しくもエイズを発症し32歳にして逝去してしまったカズーザのトリビュート。トーキング・ヘッズ的ニュー・ウェーヴの解釈から、フォークトロニコにエクスペリ・サンバ、オルタナ、実験シャンソンのように劇的にパフォームするレトゥーセのようなアーチストまで、ド・アモール、トノ、シーナ、ドメニコ、ヴァド、カシン、モンボジョ、キーニョにモモ、カリオカにパウリスタにノルデスチ出身者が入り混じって独自の解釈を試みます。その様は新世代ブラジル音楽見本市のよう。