幼少の頃からミュージカル学校やブラジルの音楽学校へ通ううちに、様々なアーチストとのフレンドシップを育み、インフォーマルな形で数々のショウへゲスト参加してきたカロル・ファズウ。マックス・ヴィアーナのオープニング・アクトを務めたこともあるという。エレピなどが入ってファンク、ブルーズに傾倒したバンドサウンドに、声的にはアストラッド・ジルベルトの系譜、もしくは70年代ジェーン・バーキンの如きデリケートな歌唱でメロメロにされる。m-2はブルーズ・シンガー、ラファエル・クリーとのデュエット。まるで父と娘の共演のようだ。中には70年代後期フランス・ギャルを彷彿とさせる曲も。m-8にはジャイール・デュプレの軽快なラップ。ブラジル音楽ファンのみならず、インディペンデントな音が大好きな人、マスト。