SINAMANTES

型番 YBCD086
販売価格 1,980円(税込)
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#1. Sinamantes - Sei Não Sei from Dois84 on Vimeo.



サンパウロのカヴァー・ポップ・バンド - Tp4 (trash pour 4) で活躍したリズム隊女子ふたりによる新しいプロジェクト- シナマンテス。2010年の5曲入ep 発表以降、レコーディング制作に入っていたフル・アルバムが遂に完成、到着しました。その間にフランスのヌーヴェル・ヴァーグとの共演などもあった様子。アルバムはパト・フのジョン・ウリョアのプロデュースで、パワーポップからモダン・フォーク、フォークトロニコにと、今回もひとヒネリ加えた独特のポップ・センスが病み付きになりそう。

3年前に発表したep から、メキシコの女性SSW ナタリア・ラフォルカデの葡語カヴァーをきっかけにラフォルカデ・トリビュート企画盤に参加したり、また2回に渡りSXSWを含む米国ツアーに挑戦したりと相変わらず視野の広い活動をみせるナタリア・マロとマリア・ポルトガル。Tp4 が「ヴァケーションに出た」ため休止、もともとアルゼンチンの出身でもあるナタリアはタンゴ・グループのガト・ネグロや自身のソロ、そしてマリアはフェルナンダ・タカイのバックや演劇音楽でも活躍、そして新世代のショーロ・インストゥルメンタル・グループ -クアトロ・ア・ゼロのベース奏者ダニロ・ペンテアードで結成されたのがこのシナマンテス。コンセプトの「ラテン音楽全般とブラジル音楽のポップな融合」に忠実に、ことさら今回は3人ともマルチ楽器奏者で唄えるという利点を活かしたビートルズ・ウェイのコーラス・ワークで色鮮やかにかつ骨太に、ひねくれポップを展開しています。 メンバー同士の共作や自作にこだわった全10曲はシンプルな構成の中にポル語、英語、西語の歌詞を織り交ぜつつも、ep とは1曲も重複しない潔さで聴き手に次は何が来るかなという期待感を抱かせます。プロデューサーのジョン・ウリョアがパト・フ「おもちゃの音楽」で完成させた小物使いの手法を活用しながらというのも勿論あるでしょうが、ビーチボーイズの箱庭ポップを思わせるイントロ"Meias Laranjas"、バンジョーと生活音を背景に澄んだメロディを唄い上げる"Seis Meses"、キンクスのあの名曲を思わせるリフからパト・フ"Simplicidade" 的な浮遊するエレクトロニクスへと展開するDespertadores"、"Net Working""Business Man"とサンパウロ都市生活者ならではのテーマを唄いながらもやはりナタリアのナチュラルに持つエレガントな声の成分はスペシャルだと感じずには居れないアルバム後半に掛けて、オススメです。うつむきがちな昨今、前を向かせてくれるようなこの音楽に勇気づけられること請け合いです。

リリース記念のショーではアヒーゴ・バルナベーをゲストに迎えました。そしてフォゴッテン・ボーイズのパウロ・キシモト(key,g, vo) と exナチフッツのモニカ・アジェナ(g, vo) を加えた五人でライヴを行なっているようです。

Sinamantes "Azar" from yb music on Vimeo.



こちらはアルバム収録曲ではありませんが、アレハンドロ・サンスのカヴァーが格好良いです

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伊藤亮介



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