ブラジルで60年代に結成されエリス・レジーナと共にレギュラーを務めたTV番組"ウ・フィーノ・ダ・ボッサ”など枚挙に暇がないほどの活躍をし、いまだに現役で活動しているジャズ・サンバのグループ、ジンボ・トリオ。このオリジナル・メンバーで、ピアノを担当するアミルトン・ゴドイ。彼らが設立した音楽学校 CLAMからサンパウロで活躍するダニ・グルジェルやト・ブランヂリオーニら若手のシンガーソングライターが輩出されているのは節々で触れてきた通りです。そして世界的に知られるジャズ・ハーモニカの巨匠 - トゥーツ・シールマンスに「世界でもトップのプレイヤーだ」と言わしめたブラジル音楽のハーモニカ奏者、ガブリエル・グロッシ。このふたりの高い技術を誇る音楽家たちがデュオを組み、クラシックとブラジル音楽の垣根をロール・オーヴァーした20世紀の偉大な作曲家、ヴィラ・ロボスの曲を鮮やかに、優美なアレンジで描き出したのが「Villa Lobos Popular」。最終曲には民間伝承のフォルクローレをメドレー仕立てにしたものを収録。