サンパウロでのボサ・ノヴァ・ムーヴメントに載り、60年代から活動するMPBの男性コンポーザー/ギター/シンガー - ヂノ・ガルヴァォン・ブエノが豪華で確かな腕利きミュージシャンたちと新録による柔らかなサンバ・ジャズで自作品のキャリアを統括するという作品。ミルトン・エリッキ・ネポムセノと共作した'68年の"monjolo"、エドゥアルド・グヂンと共作した’96年"violao gentil"。アヂウソン・ゴドイと共作した'98年"Bolero Insano"などにはアヂウソンがピアノとアレンジで参加、サンバ界の巨匠エルトン・メデイロスと共作した'03年"mea culpa"にはエルトン本人も参加、テオ・ヂ・バホスがアレンジを書いています。またデボラ・グルジェルがピアノで、ナタン・マルケスがギターとアレンジで、それぞれ数曲に参加しており、アヂウソンの娘でシンガーのアドリアーナ・ゴドイがサンパウロらしく洗練された唄を聴かせるなど、ヂノの円熟した渋い唄声とともに温かいミュージシャン・シップに基づいた愛情がじわっと溢れるアルバム。