大阪出身の女性SSWによるソロ・ユニットがトニー・チャンティ。一聴すると派手さや、きらびやかさはないものの、ピンと張った伸びやかな唄声と凪いだ風のように穏やかでナチュラルなアコースティック・サウンドが沁み入るように身体に入って来ます。母親としての視点も織り込んだ日本語の歌詞も詩情豊かで、日本の原風景と心情の移り変わりを美しく描いています。元来行なっているというピアノ弾き語りの曲、acoustic dub messengers のメンバーが参加したギター、コントラバス、 ドラムのブラシワークに唄というアンサンブルにインストも1曲。日常の傍らで穏やかな気分に浸りたい時にはこの盤を。