Roque Ferreira / Tem Samba no Mar

型番 QL002
販売価格 2,515円(税込)
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幾多のサンビスタが彼の曲を吹き込んでいる。サンバ作家ホキ・フェレイラの自作自演としては初作となる、美しきアクースティック旋律が詰まった名盤。

'79 年のクララ・ヌネスをはじめとして近年のゼカ・パゴヂーニョ、ドゥドゥ・ノブリ、エルトン・メデイロス、マルチーニョ・ダ・ヴィラ、ベッチ・カルヴァーリョなどなど。パフォーマーとしては、知られざるサンビスタであるホキ・フェレイラがコンポーザーとして残してきた功績も知る人ぞ知る存在でしかなかったが、サンバ仲間たちの熱望に答える形でマイクに向かったバイーア出身56 歳にして初作。ビスコイト・フィーノとアカリの共同出資で設立されたレーベル「ケレ」の第二弾としてリリースされる本作は、カヴァキーニョの名手でありプロデューサーでもあるルシアーナ・ハベーリョの全面的バック・アップを受けて自作のサンバ、サンバ・ヂ・ホーダ(パゴーヂ)、ココ、カポエイラ、ガローピとブラジル各地で受け継がれてきたリズムを踏襲、その濃縮された魅力が詰まった珠玉のメロディが19 曲(m13 はメドレーなので4 曲分)。そのうち12 曲がサンバ詩人/クララ・ヌネスの夫でもあったパウロ・セーザル・ピニェイロとのコラボレイト。これらの詩作が「海のサンバ」と名付けられたこのアルバムに深みを与えている。洗練された入り込み易いメロディやシンプルなアレンジもさることながら、きっとルシアーナ・ハベーリョやスタジオに居合わせた者全員を驚かせたに違いない、ホキ・フェレイラの穏やかな波しぶきを思わせる自然体のヴォーカリゼーション。まるで数十年もシンガーとして生計をたてていたような伸びのある高音は、聴き応え十分。

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伊藤亮介



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