ACIDO CANARIO / IV・MUNDANO

型番 NS 031
販売価格 2,200円(税込)
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アシッドを喰らったカナリア(鳥類)が酩酊した声でバンドを呼び込み、ブラジルに於いてのトロピカリズモ、チリやペルーに於いての70's レア・グルーヴなサイケ・ロック、これらも真っ青な表現を繰り広げる現代ブエノス・アイレスのバンド - アシド・カナリオ。元はセルマール・ガリン(g, vo ほか)とナウエル・クレチェ(drs, perc) ふたりのプロジェクトとしてスタートしたものですが、アルバムごとに明確なコンセプト建てを行なって、早くも本作が4作目。演奏メンバーもパーカッションにベース、鍵盤、もう1本のギターと6人編成に増加、アフロ・ビート、 カンドンベの複合リズムやレゲエのビートを採りいれたエレクトリックでサイケデリックな音楽をプレイしているのですが、これが詩・曲ともにインテリジェンス、文芸の香りを伺わせるものが揃っており、冒険的なサイケ・ロックの中にどことなくクールネスを感じさせる...そうまさしくエクスペリメンタルやポスト・ロックの視点で音楽を捉えているのです。前述のカナリアの呼び込みからレゲエのビートが効いた初めのパートが「火」、そして複合ビートとオリエンタルかつトロピカルなメロディで展開してゆくm-6 "cumbia raga"からの「空気」パートでいよいよ真骨頂に突入、次曲などではフォーキーな世界観も覗かせながら、セルマールの作品に頻出する合言葉でもある"Atalaya" (監視塔)を冠した自身たちのゴスペル隊による多重コーラスとカンドンベのパーカッションにブルーズ・ギターで異種異様なムードを作り出すm-9"cadena"からの「地球」パート、eギターで紡がれる瑞々しい構成音が、コラージュされたリズム・ボックスと地鳴りのようなボンボの上を滑りゆくm-13"nines" - m-14"lama"と連なる「水」パート、秀逸なる両曲は、多様な伝統リズムが備わっているアルゼンチンならではのポスト・ロック的アプローチです。

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伊藤亮介



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