EDUARDO HERRERA / LA VOCACION DE LA ALEGRIA O DIN DIN DON

型番 NS31
販売価格 2,200円(税込)
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80'年生まれで、ブエノス・アイレス市西側地域出身者特有の気質をもったエドゥアルド・エレーラ。マウロ・パエスとの g / drs デュオ作など実験的な作品から、タンゴ・トリオでの活動や、「待機、遭遇、記憶」なる詩集本の出版、この10年の間に様々なエクスペリメンタル・ミュージックのフェス出演やフェルナンド・カブレラ(ウルグアイ)との共演などの活動を行なってきました。この3作目となるソロ作は"La vocacion de la alegria o din din don"なるタイトルが付けられていて、直訳するなら”幸せにまつわる、または騒音指導教官の職業"となるのですが肝はdin din don の部分で、聖なる鐘の音色を意とすることもあれば、話し言葉で「富と名誉」の意味もあるそう。このシュールさが彼の立ち位置を物語っているともいえます。初っ端からナイロン弦ギターの流麗な演奏と共に中性的なハイトーンでスキャットを繰り広げ、前述のシュールなユーモアを感じさせるパフォーマンスに頬も綻びます。一方で爪弾かれる生ギターのハーモニー進行は理論に基づき、ロジカルかつ心地よく昇華したもので、浮遊するさまざまな言葉や音色を土台でしっかりと支えています。コンセプチュアルな本アルバムの中では、やはり幾度も din din don のキーワードが飛び出し、幾重かに重ねられた自身の声やバルバラ・サバラのヴァイオリン、ナンシー・リヒテルのチェロ、レーベル・メイトのリキ・リキ・タベとそのバンドらがパーカッションなどで参加、このアートワークが示す快活な色合いで彩りを添えています。m-5 "Dice el color" のようにボサ・ノヴァ的なバチーダで単品としても輝きを放つ逸曲もあれば、フリーキーにリズムやテンポを操るm-7"Victoria" のような実験作、平原の寒風にかがり火という情景が浮かぶm-10"Fuego" のごときメランコリカもあり、シンプルなれど玉手箱のよう、朗らかなフリー/モダン・フォルクの傑作アルバム作品。紙ジャケットに毛糸でディスクを固定した手の込んだ仕様。

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伊藤亮介



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