トゥッコことフェルナンド・ペレグリノはサンパウロのサンバ界でその名を知らしめたテヘイオ・グランヂで唄とカヴァキーニョを担当していた人物。'79年にピアニストの息子として生まれ、その後キャリアを築き上げて来ました。有名サンバ・チームであるポルテーラ(リオ)との関係を深く持つこのトゥッコのライヴ・アルバムには、大ベテランのモナルコ本人が"Velha Portela" や"Secretario da Escola"で参加、また"Mesmo Sangue Na Veia"では作者本人 - やはり大御所のネルソン・サルジェントが参加、前述テヘイオ・グランヂでフィーチャーされていたクリスチーナ・ブアルキにフェルナンド・パイーヴァら豪華な客演が聴かれます。 7弦ギターのジョアン・カマレロとトゥッコによるアレンジや制作には、サンバの伝統を正しいかたちで受け継いで行こうという真摯な姿勢が見られ、小気味よい演奏と味わい深くも確かな実力の歌唱がスタジオ盤を凌駕するクオリティで収められた傑作。セントロ・クルチュラル・サン・パウロで2010年2月27、28日に収録。