Rhaissa Bittar / Voila

型番 PD00001
販売価格 2,200円(税込)
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'16/12/12 売り切れました

言うなれば現代サンパウロのセンスを身に付けたカルメン・ミランダ。本人にとっては、もしかしたら散々引き合いに出されてウンザリしているかもしれませんが、この色っぽい嗄れた唄声で濁音の多いユーモラスな歌詞を矢継ぎ早に繰り出し、オールド・タイミーで完全なるムードのショーロやフォックストロットの演奏を従えた曲ではそう感じさせます。16でサンパウロの学生フェスで受賞、17の頃にはコイザ・リンダ・ヂ・デウスというサンバ/ショーロのグループに身を置き、そのバンドがバーの店主の負債でストップした後、20歳で単身中国へ、そして台湾へと赴きそこでクラシックと台湾音楽を1年間学んだそう。管楽器隊の滑らかなプレイを従えてキャバレー・サンバ・ホッキとでも言うべき古くて新しい展開を見せたかと思えば、ヴァイオリンのヒカルド・エルズが参加したコンチネンタル・タンゴのような次曲ではフェイク・フランス語歌唱 -- rの連なる葡単語をズラッと並べてフランス語のように聴かせたり、ショーロ編成の曲ではナイロール・プロヴェータのクラリネットをフィーチャー、擬音で跳ねることばとルーラ・アレンサールのアコーディオンが絶妙な高揚を呼び起こす北東部のリズムの曲、そしてスラック・キー・ギターやクラーヴェも登場して本気のエキゾチック・チャイナを体現する二曲の広東語歌詞の曲、と驚きの発想が盛り込まれた音楽たち。まだ21歳だというこの女性シンガー - ハイッサ・ビッタールに、そしてマルチ・インストゥルメンタリスタで音楽面を監督 - この時代も大陸も超越したヴァイタリティを見せるダニエル・ガリに、このざらついた感触の音に、底知れず惹かれます。

http://www.myspace.com/rhaissabittar

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伊藤亮介



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