フランスで最もエキセントリックな表現を繰り広げ、且つポピュラリティを維持しているシンガー・ソングライターと言えばこのマチュー・ボガード。ジャケット/ブックレット・イメージにありますようにドラムスを自分で叩き、アナログ・シンセ(korg MS-10でしょうか)やホフナー・ベースにエレクトリック・ギター、さまざまな小物楽器やトイ・インストゥルメンタルを全て自分で操り、語感や言葉遊びにもこだわったヴォーカルを多重録音してゆくというスタイル。
管楽器やコーラスでゲストの参加がみられます。ニューウエーヴ・リヴァイヴァルだけに留まらない面白いリズムの構築、読めない先の展開、少ない音数でも充分伝わる大胆破天荒かつ繊細理知的な感覚。フランスで最も独創的なポップを繰り広げるひとり、マチュー・ボガード驚きの大傑作。