Chico Buarque / Carioca

型番 BF 646
販売価格 2,619円(税込)
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60年代からサンバ作家、ボサノヴァ・コンポーザー、MPBシンガー、そして小説家や戯曲作家としてキャリアを築いて来たシコ・ブアルキ。哲学的なコンポージングと特徴的な歌唱は輝きを増し、未来派を想起させる斬新なジャケット・イメージに包まれた本アルバムはシコ・ブアルキという個性を集約した挑戦的な作品で、何と8年ぶりとなる。育ちはサンパウロとイタリアだが、生まれはリオ・デ・ジャネイロだというシコの少年時代に付けられたあだ名”カリオカ”(=リオっ子の意味)を冠して、リオを代表するビスコイト・フィーノ・レーベルへ移籍後初となるリリース。

詩的な曲にインテリジェントな歌詞、ブラジル音楽屈指、真のグッド・コンポーザー / S.S.W.ーシコ・ブアルキ8年ぶりのアルバムとなる本作にはジョルジ・エルダー(b)、ウイルソン・ダス・ネヴィス(ds)、マルコス・スザーノ(per)、ドミンギーニョス(acc)、ルイ・コインブラ(rabeca)、モニカ・サウマーゾ (vo)、ダニエル・ジョビン (p)らが参加。

06年の始め、自身の小説出版に促されるように一番後になって録音されたというショーロ・カンサォン(サンバの原型となるインスト音楽-ショーロ+唄)"Suburbio”(m-1)に始まり、ショッチ(北東部ダンス音楽)とフォックストロットを掛け合わせ現在のブラジルで起こる深刻な社会問題-ドラッグ・ディーラー達による暴動について不思議な構成和音と共に唄う"Outros Sonhos"(m-2)、エドゥ・ロボとコラボレイトして01年上演のミュージカル向けに書かれたセンセーショナルでモダンなバイーアォン(バイーア州に伝わるサンバ・リズム)”Ode Aos Ratos"(m-3)、曲調も歌詞もリオの空気を体現したサンバ曲”Embolada"(m-4)や、ティーンエイジャーの時に観たフランス映画の官能的な入浴シーンを描いたというドラマティックな逸品"As Atrizes" (m-6)、そして60年代ボサノヴァ創世記から活躍するシコ・ブアルキのロマンチックで優れたメロディ感覚を体感できるボサノヴァ曲"Ela Faz Cinema" (m-7)、初めてのコラボレーションとなるイヴァン・リンスとの"Renata Maria"(m-9)、往年のスタンダード・ジャズを思わせる優雅な"Sempre"(m-11)は映画用に書き下ろされたもの、ラヴェルの作曲法を想起させるワルツ"Imagina”(m-12)はトム・ジョビンが若き頃ピアノの練習用に作ったパッセージに後からシコ・ブアルキが歌詞を載せたという変わり種。当初はジャヴァン=オリビア・バイントンのデュオだったが、本アルバムではトム・ジョビンの孫、ダニエル・ジョビンのピアノにシコ・ブアルキ本人とモニカ・サウマーゾのデュエットで聴くことができる。

(Biscoito Fino)

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伊藤亮介



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