パーカッション学校orバンド。中南米中の音楽要素をふんだんに盛り込んだ土香るアグレッシウ゛な音!
”ロス・ピオホス”というバンドのドラムだったダニエル・ブイラによって結成された摩訶不思議な太鼓集団、ラ・チリンガ。「パーカッション学校」と「バンド」という二つの顔を持つこの”ラ・チリンガ”は以前ファラフィナやリフ・ケイタとも共演。ブラジル音楽のサンバ・ヂ・エンヘードから自文化であるカンドンベやムルガ、チャカレーラ、コロンビアのクンビア、キューバ音楽のソンやルンバ、イエサ、マクタ、アバクアにアフロ・ダンス、ヨルバの文化までをごった煮にしたトライバル・グルーヴ・サウンドを押し出す一方で、多人数によるユニゾン・コーラスやハーモニーの活躍するバンド・フォーメーションでは、ソンやサンバのラテン色濃厚な哀愁メロディ(m-5やm-7参照)を、まるで午後の陽のごとく土の粒子に余熱を焼き付けてゆく。ジャムバンドやアフロ・ビート熱が再燃している昨今、アルゼンチンから届いた珠玉のパーカッション集団の通算3枚目である今作、胸を張っておススメします!