70年代、ジョルジ・ベンやジョアン・ボスコの曲を唄い成功を収めてきたマリア・アルシーナ。ブラジル主要都市やカナダをツアー活動、生楽器のリズム隊とサンプラーやイフェクトが共存する98年結成のエレクトロ・バンド、ボジョ。この二組の出逢いは03年7月のSESCポンペイアへの出演だった。意気投合し共に活動していくことを決めたボジョとマリア・アルシーナ。その結晶がCDとなった。5曲のボジョ自身の曲に、若手ソングライター、ヴァドの曲、そしてパウロ・ド・ポルテーラのオールド・サンバ”パン・パン・パン”やアリ・バホーゾのクラシック”エウ・デイ”、ジョルジ・ベンの”フィーリョ・マラヴィーリャ”などが再構築されたアヴァンなループと人力演奏、そして熟れた声で新たなサウンドとして提示される。まさにアルバム・タイトル「AGORA」=「現在」の音。