Tom Ze / Tropicalia Lixo Logico

型番 PASSCD0001
販売価格 3,143円(税込)
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今回のアルバムも、'05年の「Estudando Pagode」以来トン・ゼーの表現を支え続けるギターのダニエル・マイアがプロデュース。冒頭から奇天烈なヴォイス・インプロヴィゼーションと「Estudando O Samba」('75年)や「Nave Maria」('84年)、そして最新ライヴ盤「O Pirulito Da Ciencia」('09年)でも聴かれる、 イフェクティヴな不協カヴァキーニョとファズ・トーン、あのトン・ゼー・サウンドが転げ出します。そこからは音節に詩的なことばを載せて行くという所謂ラップの手法。かと思えば管弦も交えたモダン・フォークの佇まいで朴訥と美しいメロディをマル・マガリャインスとデュオしたり("Tropicalea Jacta Est"~ "O Motoboi e Maria Clara")。マルシャのリズムでロックする"Marcha-Enredo da Creche Tropical"があれば、厳かなチェンバーの響きに載せたサンバ・カンサォンが一転、重厚なメタリックの世界と往来を繰り返すタイトル曲などでは唐突な展開に笑みが溢れてしまいます。ポルトガル語だけでなくラテン語も交えたシュールな詩の世界は、その音節を聴いているだけでも凝らしたトリックが伝わって来るほど("Jucaju")。70年代の世界のシンフォニック・ロック(プログレ)を探しても、これほどの佳曲はないのではと思わせる"De-De-Dei Xa-Xa-Xa" にはサンパウロのインディペンデント・シーンで少ない音数の不思議な編成で情緒を漂わす傑作をリリースしたS.S.W.のペリコが参加。フリーキーな音の上を詩人が活き活きと言葉を闘わせているかのように自在な"NYC Subway Poetry Department" にはホドリゴ・アマランチ(リトルジョイ、ex.エルマーノス)が参加。個人的にも嬉しいのが、'11年に来日したブルーベルのバックでベースを弾いていたルイ・バロッシ(クアルテート・ソルト、ガト・ネグロ)がパーマネントにコントラバスで参加しています。史上最高のブラジル・アート・ロックと呼べる本アルバムには痛快な小曲ばかりが物語を成すように16曲も入っているのですが、「え、そこで」という場所でカットされたり、いつでも新鮮な驚きをもたらしてくれます。
Jô Soares Musical de Abertura com Tom Zé... 投稿者 J4C4R3JP-JOSOARES

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伊藤亮介



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