*2018/1/22 売り切れました
モンテビデオ出身、36歳のギター奏者 -フアン・パブロ・チャピタル。いままでにフェルナンド・カブレラをはじめ、ファットルーソ兄弟、リリアナ・エレーロ、マリアナ・バラフ、とウルグアイとアルゼンチンの双方で数多くのミュージシャンの作品に参加して来ました。フォルクローレ・ジャズはもちろん、ジャズ・フュージョン、ファンク、ブルースとそのギターと幅広い音楽性でコンタクトしてきたチャピタルがソロ名義の作品をリリース。モノ・フォンタナ(key)、ウーゴ・ファットルーソ(key, p)、エルナン・アシント(key)、ルーベン・ラダ(vo, tp)、キケ・フェラーリ(b) 、オズバルド・ファットルーソらが豪華に参加したインストゥルメンタル作品。eギターの円やかな音色、分数コードにゆったりとしたカウンター・メロディ、そこに詩吟が流れ出す不思議な冒頭曲は合気道に捧げられた”Espioral"、ルーベン・ラダが参加したカンドンベ・ファンクのm-7"Esparragos para Miles"、ジャズ・マナーにソフィスケイトされたm-8"Se armo la gorda" など後半にはフュージョン色の濃い楽曲もありますが、やはりアルバム・タイトルにあるように「静寂の写真」を思わせる楽曲たちが何と言っても秀逸。アコースティック・ギターの爪弾きにモノ・フォンタナのピアノが静かに歩調を合わせるm-3 "Balada" や女性シンガー - アナ・ロッシのスキャットとユニゾンしてゆくチャピタルのギター、そこにプログレ調の鍵盤を得意とするエルナン・アシントが彩色を、というm-4 ”Siete VIdas"、自然に湧いて出たようなハミングとバンドネオンの掛け合いにウーゴ・ファットルーソがピアノをインプロヴァイズしてゆくm-6 "Tipo Caimmy"、そしてチャピタルのアコースティック・ギターへモノ・フォンタナの鍵盤が幻想的な色づけを行なうm-9"Silence Please" らに惹かれます。