2023/12 売り切れました。
サンパウロの前衛志向なシーンから、エクスペリ・サンバの一翼を担うS.S.W./カヴァキーニョ/ギター奏者、ホドリゴ・カンポスが2009年にCDでリリースした「São Mateus ...」、2013年ヴェロニカ・フェヒアーニのバックで来日した際に本人が少量のみ持ち込んだ以外、日本ではその姿が見られなかった名盤がアナログLP化されました。敬愛するパウリーニョ・ダ・ヴィオラからインスパイアされたサンバ・カリオカの様式を基盤としながらも、ジャズ的な管楽器の即興的なフレーズやイフェクティヴでアヴァンギャルドな音使い、メランコリーなハーモニー、そして自身が育ったサン・マテウス地区から離れて新たなコミュニティーに飛び込んだ際に感じた不安とノスタルジーを言葉に載せた珠玉の楽曲群。のちにサンバ・ヂ・アブスルドでプロジェクトを共にするギー・アマビスらが参加、数曲でリードvoを取る女性シンガーはルイザ・マイタ、斬新なプロダクションを施すのはセウやアネリスの仕事でも知られるベト・ヴィラーリス。10年を経ても革新的な輝きを放ち、のちのパッソ・トルトに連なる系譜を確認できる、いわば記念碑的な名盤。