Maria Viau Cuarteto / 2 noches...

型番 MARIA VIAU
販売価格 2,200円(税込)
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ここに参加しているギジェルモ・カポッチとパブロ・トッシ。'04年には東急さんの招聘でオルケストラ・ノクトゥルナ・デ・ブエノスアイレスの一員として、タンゴ楽団のギタリスト、ベーシストとして来日していることでも分かる通り、フォルクローレ/ジャズ/アコースティック・ポピュラー(SSWとして)と非常に振り幅の広い活動をしています。どれも私たちから見たら異種となる分野からのエッセンスを絶妙にしてさりげなく散りばめた、決して world music 的アザトさを見せない大人の表現。さてこのマリア・ビアウは伝説のピアニスト - オラシオ・ラルンベのアドヴァイスでジャズを唄うようになった女性シンガー。以来 TVやラジオのジングル、サントラ、ミュージカル、レニー・アンドラーヂの前座から、フアン・カルロス・チリグリアーノのプロジェクトまで様々な場所でジャズ・ヴォーカルのスタイルにて活躍してきました。彼女のリーダー作となるのが本アルバムで、ニナ・シモンの"four women"、モート・ディクソン”bye bye black bird"、ガーシュイン”I love you porgy"、デューク・エリントン”caravan"に、こちらもスタンダードとして知れ渡っている”my funny valentine" "moon river"...とレパートリーだけ見ればモダン・ジャズ・ヴォーカルの定番が並んでいます。ところが一筋縄で行かないのがアルゼンチン・ジャズの興味深いところ。自身が率いるトリオでフォルクローレとジャズを融合させた表現で高い評価を得ているパブロ・トッシのコントラバスに、ヘッドを緩めたスネアでパーカッション的に装飾した拍を叩くネストル・ラモニカ(この人はトッシのトリオで、カポッチのソロで、双方でも活躍)、そしてガット・ギターを抱えたギジェルモ・カポッチのクアルテート編成。マリア・ビアウのヴォーカルをぐいぐいと牽引してゆくコントラバスを軸に、オブリガートやソロ以外では必要以上に前に出てこないガット・ギター、スネアのゴースト・ノート - 余韻を大切にしたドラミング、と究めて少ない音数で表現した一種独特の、前代未聞のジャズが繰り広げられています。アルコ弾きやハーモナイザーを持ちこんだり、ドラムとヴォーカルだけで始めるインプロ調の "caravan"があったりと4人でできる表現を極める、そんなコンセプトが伝わって来る作品。2曲を除きライヴ・レコーディングですが、楽曲の並びに違和感は全く感じません。m-9にはゲストのアグルパシオン・エペルケがエクスペリメンタル・パーカッションで異なったアプローチを見せた"four women"の別ヴァージョンをボーナスとして収録。

http://www.myspace.com/mariaviau

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伊藤亮介



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