2017/10/31 再入荷しました。
エルメート、イチベレのイズムを継承するアンドレ・マルケスのトリオ・クルピーラ。
エルメート・パスコアルのバンドを経て、吹奏楽オーケストラの指揮や、欧米のジャズ・プレイヤー(ジョン・パティトゥッチ、ブライアン・ブレイド)とエルメート・トリビュート作を発表しているアンドレ・マルケス(p)、ベース奏者として活躍しつつギター奏者としても自身のグループを率いるファビオ・ゴウヴェア(b, g)、ナイロール ・”プロヴェッタ”らのビッグバンド、バンダ・マンチケイラでも活躍するクレベール・アルメイダ(drs) 。このトリオの20周年を記念した5作目となるアルバム。
エルメート・パスコアルやイチベレ・ツヴァルギの提唱するムジカ・ウニヴェルシダーヂ、音楽のワークショップ的共有ですが、その一派に属するこのトリオ・クルピーラにも確かに息衝いています。冒頭、メンバーのファビオ・ゴウヴェア作"Alinhavo"では、ベースをゲスト・プレイヤーのヒカルド・ゾウヨに任せ、ジャズ・ギターをプレイしつつ北東部の笛であるピーフィを吹き鳴らしています。続くアンドレ・マルケス作の"Maracatu de Abertura" はコンテンポラリー・ジャズの透き通ったヴォイシングと北東部リズムとゲストのガブリエル・グロッシ(harmonica)の音色が同居する不思議な空間。エルメート・パスコアル作"E O André me perguntou"には凄腕のアミルトン・ヂ・オランダ(bandolim)が参加、スローなボサ・ノヴァ"Poros" ではゲストvoにジェーン・ドゥボックを迎え、マルチ奏者でもあるアンドレ・マルケスのフルートと共にスキャットを聴かせます。イチベレ・ツヴァルギがベースを弾く"Mantiqueiros"、ハウル・ヂ・ソウザ(tb) 参加の"Atado"、エルメート・パスコアルがベース・フルートを吹く"Dona Gertrudes"(エルメートが楽器を手に!)、ナタン・マルケスがスキャットと12弦gで参加した"Guaipéca"ではクレベール・アルメイダはスティックを置き、ギターをプレイ。盟友ヴィニシウス・ドリンに捧げた"Dorin"ではジョッタ・P(ts)、アリズマール・ド・エスピリト・サントがgで参加した"Quinjêngue"まで、トリオの20周年を祝うにふさわしいゴージャスなゲスト陣を迎えて、ブラジリアン・ジャズの更なる可能性を探求する作品となっております。
https://www.facebook.com/triocurupira/videos/1148326965227660/
こちらテイクは異なります、m-2に収録された"Maracatu de Abertura"の別ヴァージョン。
こちらもヴァージョンが全く異なる"E O André Me Perguntou"