*2017/7/25 再入荷しました。
レオ・ミナックスがそのオリジナル楽曲を採り上げ、ここ日本でもCMなどで起用される柔らかな唄声とナチュラルな葡語の発音、老舗楽器店のなかにクラスを開講する確かなブラジル・ギターの理論と技術。9年ぶりとなる本アルバムのタイトル・トラック - カエターノ作の"Trem das Cosas"を聴いてもらえば分かるのですが、ブラジルのマエストロたちの作品であろうと、持ち前の淡い色調へとカラーを染め上げています。日本のなかでボサ・ノヴァ/ブラジル音楽を志すものは数多と居れど、表現者として自分のものにしていらっしゃる方の代表格がこの山本のりこさん。ギターの弾き語りを芯に据えて、ダブルトラックで優しい音色としたスティーヴ・サックスさんのフルートや曲ごとに音色の変化がアクセントとなる永見行崇さんによるep、シンプルでアコースティックなアンサンブルで優しく包み込むように仕上げられています。ショーロ的なサロンでのサンバを彷彿とさせるヴィニシウス=トッキーニョの"Se ela quisesse" や佐藤芳明さんのacc が郷愁を誘うオリジナル楽曲"Romance"に、音程を持った打楽器の音色に男女デュオが和ませてくれるこれもオリジナルの"Vou encontrar voce"、山本のりこさん本人によるポルトガル語歌詞対訳も封入されています。日常の傍でじわじわと優しさが伝わって来る、そんな作品となっています。