ゆったりと漂う怠惰に甘い色香、ムードたっぷりの唄声と、エレクトロニクスを知性的な方向で活かした斬新な音で世界を風靡したサンパウロの女性シンガー・ソングライター - セウ。いきなり米国で受け入れられた1st から制作陣営を変えて挑んだ'12年「Caravana Sereia Bloom」まで3枚のスタジオ・アルバムを発表していますが、初となる映像作品/ライヴ盤が発表となりました。近作でのブラジル北東部音楽からのインスパイア、そこと相性抜群の骨太なレゲエやカリブ海音楽のエッセンスに傾倒したエレクトリックなトーン、自身S.S.W.としても活躍するブルーノ・ブアルキ (drs) 、ドゥスタン・ガッラス(eg) にルーカス・マルチンス(b)、スクラッチやMPCを操るDJ マルコを加えた編成で、1st、2nd のベト・ヴィラーリス楽曲なども同期したコーラスなどを駆使し、いまのテイストで染め上げていきます。背景に「Caravana Sereia Bloom」のネオンが輝く本ショーでは、まず自作やルーカス・サンタナ作となる3rd のレパートリーを中心にシングアロングを巻き起こしながら進行します。中盤のハイライトでは、、ペペウ・ゴメス作の'80s ヒット "Mil e uma noites de amor" をセウの持ち味であるオブスキュアなアレンジでカヴァー。1st 収録曲"Malemolencia""Lenda""Rainha" と3rdの"Chegar em mim"、ボブ・マーレーのカヴァー"Concrete Jungle"が並ぶ後半、大都会サンパウロに咲いた徒花の如き可憐さを体現しています。