cris braun / fabura

型番 CB2011
販売価格 2,200円(税込)
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程よく熟した唄声で寓話のようなMPBを体現する、女性シンガー - クリス・ブラウン3作目となるソロ・アルバム。冒頭からサンパウロの新世代SSW ヴァドの楽曲で、エレクトロニクスのテクスチャーを交えたハイブリッド・ポップを聴かせます。このヴァドの曲が続いたあとは、先鋭的なセンスの持ち主ルーカス・サンタナ作の"Tanto faz para o amor"は現代的なサンバ・カンサォン。そしてロックを出自としたインタープリーターとして少し先の時代から活躍したマリーナ・リマの"Deve se assim" は時を経て、ラップスティールの深遠なトーンと共に幻影を伴ったフォーキーなアレンジで。本アルバムのプロデュースを手掛けるギタリストのビリー・ブランダォンと共作した自作、クリス・ブラウンがベースをプレイするポスト・ロック的なインストゥルメンタル曲、と自身のペンによるものが割合を増し、ピシンギーニャの"Carinhoso" を引用した"E o amor calou" には巧妙なエレクトロ・ビーツとジャマイカン・フレイヴァー漂うオルガンやメロディカが冴えた融合をみせます。エレトロ・サンバ・ファンキのエキゾチックな"Oscilante"があったり、セルソ・フォンセカがゲスト参加した最終曲"Memoria da flor" まで、この彩りの豊かさはビリー・ブランダォン(g) やサシャ・アンバッキ(key、共にモスカの初期作に参加していたミュージシャン)、ランラン (per)、ヴァド(g)と共に活動するペドロ・イヴォ・エウゼービオ(per, program) ら、ブラジルの音楽シーンに於けるハイブリッド化を推し進めて来たミュージシャンたちの持ち味と、寡作なクリス・ブラウンがパウラ・トレールやキッヂ・アベーリャらとのパフォーマンスで培って来たポップ・センスが相互に作用したからに他なりません。




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伊藤亮介



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