Jussara Silveira / Ame Ou Se Mande(リイシュー)

型番 60253702973
販売価格 2,881円(税込)
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ピアノと遠鳴りする打楽器のリズム、しっとりとした曲調に慈しむような唄い口がピッタリとくるのがジュサーラ・シルヴェイラのアルバム。ダークなモノクロ・トーンの楽曲を唄う際でも、叙情とやはり穏やかな海の風景が浮かぶという存在感の持ち主です。ゼー・ミゲル・ヴィズニキの作品(「Sao Paulo, Rio」「Peroras aos poucos」)やアンドレ・メマーリの大作「Canteiro」でも女性歌手としてフィーチャーされていたことでも想像できる通り、知性派の雰囲気を多分に持っています。さてアルバムとしては、テレーザ・クリスチーナ&ヒタ・ヒベイロと共に3人で行なったショーのライヴ盤「tres meninas do brasil」以来3年ぶり、その間に行なわれたアルトゥール・ネストロフスキー(g)、アンドレ・メマーリ(p)との「シューベルトとカイミを唄う」というショー・プロジェクトを経ての発表となります。いままでのソロ作で制作・ギターを担当してきたルイス・ブラジルではなく、今作はドラム奏者のマルセロ・コスタと鍵盤・ピアノ奏者のサシャ・アンバッキの二人がプロデュース。mpbの歴代名だたる作品にその名を見かけるこのふたりですが、最も近いとことではアドリアーナ・カルカニョットのパルチンピン・プロジェクトに揃って参加している音楽家でもあります。mpb作品としては異例のギターレス、ドラムスとピアノ、エレクトロニクスだけを背景に唄を展開する音楽。セルソ・フォンセカ=ホナルド・バストスの”A voz do coracao" にはじまり、カエターノ・ヴェローゾ"Madredeus”、"here comes the sun" の清々しさをブラジル流に体現したかのようなトニ・コスタ(モイーニョ)作の"O dia que passou"、ゼー・ミゲル・ヴィズニキがフェルナンド・ペソアの詩に楽曲を付けた"Tenho do das estrelas"、バイーア出身のふたり - ホベルト・メンデス=ジョッタ・ヴェローゾによる澄み渡ったメロディが秀逸な”Doce esperanca" はプリペアード・ピアノを含む斬新な編曲で、ゼカ・バレイロによる英語詩曲”Babylon" のミスティークなモード、ジャジーなピアノのブギーと共に聴かせる”De um role" (ノヴォス・バイアーノス)... と後半になればなるほど各曲ごとの凝らした工夫が増してゆき、聴き入ってしまいます。

オフィシャルページ(右下方)のプレイヤーで試聴できます。→コチラ

このホセ・マローネ作”Marcianita" のハイブリッド・ポップにアップデイトされたヴァージョンもアルバムには収録されています。

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伊藤亮介



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