90s初頭にハードコア・シーンに身を費やしたガボ、10年の間に自国のカルチャーや歴史を再認識し、ルーツ・サウンドを身にまとってシーンに帰還したという変わった経歴の持ち主である。
ガット・ギター一本を抱えて中世的な美しいファルセット・ヴォイスをひろう、ガレージ感覚を持ったチャカレーラという新しいスタイルのフォルクローレ音楽を発信しているのが彼。これはガボの、そしてアルゼンチンのインディペンデントなアーチストの中でも傑作と目される05年のアルバム「唄う…必要のない男の唄たち」。現地ローリング・ストーン紙などでも押し並べて年間最優秀男性シンガー・アルバムに選出されたインパクト。