Adriana Calcanhotto / o microbio do samba

型番 88697862462
販売価格 2,619円(税込)
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子供向けのパルチンピン・プロジェクトと、ブラジル音楽のフィールドで先鋭的かつポエティックな表現を行なって来た自身名義の長いキャリア。ポルト・アレグリ出身の女性シンガー・ソングライター、アドリアーナ・カルカニョットの最新作は"サンバの微生物”。
前作の「マレー」で海深くに潜り込んだような深遠な作風をみせたカルカニョット、最新作はこの深みのある音楽の延長線上に、ブラジル人の血管を流れるこのサンバのリズムを、固定観念を捨て去ったうえでの斬新な解釈で、すべてオリジナル・コンポーズで挑んだ作品。プランクトンのようにも映るテクスチャーのアートワークのイメージ通りです。一聴すると少ない音数に、また儚さが伴う優美な旋律を持った楽曲に、バレエの古典舞踏曲などとも通じるような柔らかさやメランコリー、回り巡る人生の色々なシーン、さまざまな印象を思い浮かべることができます。ドラム・キットを分解、フロア・タムとリム・ショットだけなどでリノベイトしたドメニコ・ランセロッチの実験的なサンバ・リズム、カルカニョットが紡ぐギターやピアノに万人が惚れ込むポエティックで甘美な唄声、或いは手元にあるお茶の盆、マッチ箱といった小物、その場でギターを弾くポジションを見ながら練り上げたというアルベルト・コンティネンティーノのコントラバス、パーマネントなのはこの3人のスモール・コンボ編成で、コーラス・ワーク等の装飾も省いた素の音楽。そこにモライス・モレイラ( os novos baianos ) の息子ダヴィ・モライス (g, cavaquinho m-3,9,10) やモレーノ・ヴェローゾ (perc m-11)、ホドリゴ・アマランチ(g, m-6 / los hermanos,little joy) 、ナンド・ドゥアルチ(g m-10) らがゲスト参加。 「+2」プロジェクトやツアーで支えるサウンド・エンジニアのダニエル・カルヴァーリョがプロデュース。マリーザ・モンチ「私のまわりの宇宙」、テレーザ・クリスチーナ「Melhor Assim」の双方に提供された"vai saber ?" m-7 をまったく異なるアレンジでセルフ・カヴァーしたものも収録。サンビスタの味わい深い哀愁が姿を変えて滲み出る"vem ver" m-8はダヂとの共作。12人によるインスタント・ブロコ編成でパルチンピン的世界観に最も近い華やかさの"deixa, gueixa" m-10は本作でもマスタリング等のコーディネイトをされているヒロミさんに捧げられた”芸者ソング"、次なる"voce disse nao lembrar" m-11 ではモレーノのお皿&ナイフと皆の手拍子で和やかなムードが訪れます。アーティスティックで内省的な冒頭の曲群から、和やかな後半に掛けてサンバの微生物が増殖して辺りを幸せな空気に包み込んで行くようです。

裏ジャケットに書かれた "学校を退学になったルピシニオ・ホドリゲスの話"
「 理由 - 全ての時間を打楽器の演奏と誰も理解しない歌を歌うことに費やしたので」
「ほら、血管の中のサンバ微生物。私と共にとても大きくなって離れたくないって。もう少し歳を取ったらもっと愛着が湧くでしょうね。」 

Official Site で試聴できます。



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伊藤亮介



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