Alvy Singer Big Band / vol.3 El Corazon Fantasma

型番 vol3
販売価格 2,200円(税込)
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ウディ・アレンの映画での役名を拝借したアルヴィ・シンガー、本名ハノ・セイトゥン。アルゼンチンの音楽シーンでマルチ・インストゥルメンタリスタとして馴らす彼の経歴は、コロン劇場のアカデミー楽団、オルケスタ・ティピカ・インペリアル、最近ではシャンソンやサンバまでミロンガ・タンゴにしてしまおうというプロジェクトのプラネタンゴス etc... これらタンゴ楽団のコントラバス/チェロ奏者として、またオーセンティック・スカのサテリテ・キングストンや、ここでも多く共演するパレルモ周辺のインディペンデントなSSWらの諸作でも、その名を見つける事ができます。さて、第三弾となるアルヴィ・シンガー・ビッグバンドのアルバムは、そのアルヴィ・シンガー(ハノ・セイトゥン)によるソング・ライティングと歌・ギター・バンジョーを中心にジャグバンドののりやボールルーム・ミュージックのオールド・タイムな雰囲気を醸し出すバンド・サウンドにアルゼンチン音楽特有の人懐っこくメランコリーな唄のメロディが載るという基本コンセプトはそのままに、女性ヴォーカルのゲスト(ロサルのマリア・エスキアーガ、ミランダ!のフリエタ・ガッタス)、クラリネットやミュート・トランペットと軽快さを増したスウィングが洒脱な"Ay de mi" 、12月に初来日を果たすトミ・レブレロのバンドネオンやSSWとしても近作"Rocha"が好評のパブロ・グリンホト(アルヴィは彼らのアルバムでも良くその名を見つけます)のヴァイオリンがフォーキー・ブルーズな曲調と相まって平原の広がりを更に地平線へと追いやる”La Cabeza Rota" (壊れた頭)、日本でも昭和の時代にリヴァイヴァルして知られる'35年の古いタンゴ作品に生楽器による革新的な解釈を施したm-4 "Sera Una Noche "(いつの夜にか)の斬新さ、マリアノ・ヒアンニによるモダン・ジャズのモードに則ったピアノと管弦楽器のアレンジメントがゴージャスで、タイトル曲m-6 "El Corazon Fantasma" (幽霊の魂)で英語を交えた親密でパーソネルなアコースティック弾き語りを女性SSWのフリエタ・サバネスと披露したり、パブロ・グリンホトのアレンジしたヴァイオリン/弦楽の幽玄なアンサンブルをバックに歌うm-8"Ya La Olvide"、ブラッサンスの詩情さえ踏襲したメロディが心をヒットするm-9"Con El Corazon Errando" (ぶらついた心).... と曲調もヴァリエーション豊かで、ポスト・ロックなアプローチで知られるフアン・スチュアートのスタジオでレコーディング/ミキシングされているのも興味深いです。アルバム全体に通じるユーモアがホリデー・ミュージックとしての音楽の愉しみを諭してくれるようです。これは老若男女問わず心地よく聴けるサニーなファイン・ソングス。

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伊藤亮介



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