Adriana Godoy / marco

型番 marco
販売価格 2,515円(税込)
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サンパウロのボサ・ノヴァ・ジャズ新潮流にまた一つその流れを象徴する盤。myspace では気付きませんでしたが....CDアルバム作品を通して聴くと、その収録曲レパートリーや統一感の妙、情念の籠った伸びやかな唄声と、弾むピアノが紡ぎ出す息吹のようなリズムを核とした素晴らしいジャズ調アレンジメントが調和した見事な手触りに惹き込まれます。

往年の女性ジャズ・ヴォーカルが持つ”その人と也を歌う”ような存在感がこのアドリアーナ・ゴドイにはあります。伸びやかな高音パートもですが、特に低い声で歌う部分に顕著です。76年生まれでコンポーザーの父と歌手の母を持つ彼女。14年のキャリアの集大成といえるこの2nd アルバムでアレンジャーとして、ピアノ奏者として全面的に活躍するのが、ダニ・グルジェルト・ブランヂリオーニらの諸作でも素晴らしい演奏を披露するデボラ・グルジェル。何でもデボラ・グルジェルのピアノの先生がアミルトン・ゴドイという、アドリアーナから見て叔父にあたる人物だったという縁。そして母のシルヴィア・マリアが’80年に父のアヂルソン・ゴドイのアレンジで録音した”Vento Bravo" を娘として新たな再演を試みたり、父の作曲による”E Demais Sonhar Voce" ではデボラが率いるグループ - トリアロゴが演奏しています。エルトン・メデイロスとヂーノ・ガルヴァォンの未発表曲には作者本人たちも参加し、インストゥルメンタル曲ではフィロ・マシャードと共にスキャットを披露。ダニ・グルジェルら新進気鋭の盟友たちの曲に自作、そしてタイトル曲のホーザ・パッソス - セルジオ・ナチュレーザ”Marco" に始まりジョアン・ボスコ”Preta-Porter de Tafeta" まで、レパートリーとして採り上げるには語るべき理由がある、そう言っているように思えてならないのです。

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伊藤亮介



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