Clarika / Joker

型番 9830884
販売価格 2,619円(税込)
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「Joker」と刳り貫かれたボードを手にするクラリカの隣には、全身真黒なもう一人の彼女が寄りかかるようにして立つ。日々背中合わせについてまわる死や狂気。クラリカの詞にはいつも、明るい日常やファンタジックな世界と共に、その後ろに佇むダークな側面がアイロニックに、ポエティックに描かれてきた。その独特の世界観は私生活でも長年のパートナーであるベルギー人ミュージシャン、ジャン・ジャック・ニッセンのメランコリックな曲に載って繰り広げられる。
ハンガリーの詩人である父と文学教師の母の間に産まれたクラリカ(本名=クレア・ケセイ)は、8歳の頃より楽団で音楽に親しむ。一度は演劇の道も志すが、ジャン・ジャック・ニッセンと出会い二人三脚でデモ・テープを作り続け、1993年「J'attendrai pas 100 ans」でデビュー。
3rdアルバム「La Fille tu sais」(2001)リリース後は子ども向け音楽のコンピレーションに参加したり、アニメのサウンド・トラックでフィーチャーされたりと活動の幅も増えた。2005年、ザジのツアーにも参加がてら待望の新作となる本作を発表。
シンプルなアコースティック・セットにストリングスやフルート、クラリネット、トランペットなどが華を添え、「あなたが死んだ時、今よりもっとあなたを愛すると思う」などさらりと歌うクラリカの声やメロディーは穏やかでポップ。本国フランスでは彼女が等身大に描くちょっと皮肉で悪戯なラヴ・ソングが男女問わず人気ということだが、お相手のジャン・ジャック・ニッセンもこれを楽しんでいる様子。
放浪や闘争をテーマに音楽活動を展開してきたベルナール・ラヴィリエ、ジャズやソウル、ブルーズなどを独自に消化し新たなポップスを生み出す同じくハンガリー系のミッシェル・ジョナスといった60〜70年代から活躍するミュージシャンを迎えてのデュエットも披露。
いくつも皮肉を並べながらも、そこには寛大な優しさを感じるオルタナティヴな存在。いわゆるフレンチ・ポップスの持つキュートさとアンニュイなムードが混在した良質なポップです。


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伊藤亮介



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