FELIPE S / CABEÇA DE FELIPE

型番 TRT0012
販売価格 1,925円(税込)
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CD

2000年代の半ば、ローファイな空気をまとった北東部出身のバンド、モンボジョーがデヴュー。強靭なマンギ・ビートを纏ったバンド勢がブラジルのロック・フェスを賑わす中、電子楽器を伴った脱力系ともいえるエクスペリメントな表現、ストレンジネスで唯一無比の存在感を放って来ました。昨年には彼らのルーツのひとつ、ステレオラブの仏人女性vo、レティシア・サディエールとブラジル・ツアーを行い、EPも共作。故郷のオリンダからサンパウロのヴィラ・マダレナに引っ越してきたモンボジョーのvo、フェリッピ・Sは自宅の一室にスタジオ設備を備え、この初となるソロ・アルバムの準備に掛かりました。

30年前に美術作家である父親のマウリシオ・シウヴァが描いた「フェリッピのあたま」。幼児だったフェリッピがなにを考えているのかを想像しながら描かれた作品を初のソロ作CDのカヴァーに仕立て、この絵の通りの幻想宇宙を思わせる楽曲群を書き下ろしました。同郷の打楽器奏者オメロ・バジリオとのエクスペリ・サンバなアンサンブルや、同じく同郷でフランスと往来するサンビスタのホドリゴ・サミコと共作した一風変わったバランスが斬新なm-3"Santo Forte"、新世代ブラジル音楽の系譜で'60sソフト・ロック調のコーラス・ワークが耳をひくm-4"Da Capoeira Pro Samba"、ダブステップを取り入れたビートにポストロック以降の浮遊する音使い、レオ・カヴァルカンチがゲスト参加したm-5"Nova Bandeira"、アレッサンドラ・レアォンが参加したm-6"Vão"は、女性シンガー- イザドラ・メロのアルバムをプロデュースしたのも記憶に新しいジュリアーノ・オランダが作曲、S.S.W.シナやアルチュール・ジョリーら曲ごとに異なるミキサーを迎えているのも特徴的。シンセを使ったオリエント呪術のようにも聞こえるサイケデリアm-10"Tigre Palhaço"では、こどもが「アリガトゥ、アリガトゥ」と即興を。ブラジルなのだけれど、もしかしたらブラジルに似た別の見知らぬ国で奏でられているような、狐につままれたような不思議な気分へと連れていかれる一枚。















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伊藤亮介



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