2018/2 品切れしております。
ディエゴ・スキッシ・トリオのバンドネオン奏者としても活躍、最近ではソロ・バンドネオンでベンジャミン・タウブキンの経営するカーザ・ド・ヌクレオなどにてサンパウロ公演を成功させたマルティン・スエド。この人もオルケスタ・フェルナンデス・フィエーロ出身でタンゴを下地に古のイメージを覆す洗練の手法で新たなコンポジションを提示する優れた音楽家です。このマルティン・スエドが率いるタタディオス・クアルテートではコントラバスの擦弦音やバンドネオンの音色自体、ミロンガやワルツのリズム感覚こそタンゴが基盤ですが、ギターとバンドネオンの掛け合いのみで構成するミニマムなパートがあったり、ハーモニクスや擬音を織り交ぜたパフォーマンスはコンテンポラリー・ジャズのそれを思わせます。リリアナ・エレーロが参加した1st アルバムと、この2ndアルバムを携えてパリとアムステルダム公演も行ったタタディオス、メンバーはマルティン・スエド(bdn)、今作に2曲提供しているアルフォンソ・アルコレアス(b)、アラン・プラフタ(g)、ニコラス・ガッヘーロ(drs)という編成。意識を遠くに持っていかれそうなほど深遠で、なおかつ言葉もなしにリリカルな音楽が此処にはあります。L.A.スピネッタのカヴァー"hiedra al sol" を収録。