'16/1/25 売り切れました。
南米発祥の複弦5コースのフォルクローレ楽器チャランゴ/ロンロコの奏者で、心底惚れ込んだこの楽器の可能性を広げるべくコンテンポラリーな表現を探求する音楽家ダミアン・ベルドゥンの2作目が発表となりました。キケ・シネシ(g)、ノラ・サルモリア(acc,cho)、フェルナンド・シルバ(b)、岩川光(quena)、パブロ・グリンホト(viola,p,g) らが参加。
アタウアルパ・ユパンキからカルロス・アギーレ、そしてバーデン・パウエルと新旧、国境も飛び越えて現代的にモダナイズされた画期的なインスト・フォルクローレ作品「aguarriba」の発表を経て、より広いミュージシャン同士の親交を暖め制作された2ndアルバムはタイトルの通りに都会的かつ現代的なインストゥルメンタル作品となっています。今作では大部分の楽曲が自作、または共作から成っておりチャランゴのソロを弾いたアルバムというよりは、様々なゲスト・プレイヤーとのアンサンブルを充実させた内容。コンテンポラリー・フォルクローレの界隈からキケ・シネシやフェルナンド・シルバにノラ・サルモリアが参加しているほか、S.S.W.たちによって形成されるシーンからもフリアン・ベネガスとパブロ・グリンホトが参加。自然音とオーセンティックなスピーチにスキャットのコーラス・ワークが幻想の未来観を描き出すm-2"Urbano"、フリアン・ベネガスの瑞々しいスキャットが軽快なリズムに映えるm-3"Nino"、レギサモンのカルナバリートをフュージョニックにリノベイトしたm-6"Carnavarito del duende"、ノラ・サルモリアのaccが耽美的な舞踏曲を思わせるm-7"Trotamundos"、ブラジル音楽にインスパイアを受けたであろうm-8"El griego"の祝祭感まで。
言葉もなしに多くを語る想像力に富んだインストゥルメンタル作品。
↓アルバム収録とはヴァージョンが異なりますが、ギジェルモ・リソット&パブロ・ヒメネスとの"Nino"
↓ラスト・トラック"El griego" をTVインタヴューを交えて