唄、ギターやサンプラーにコンポーズを担当するハビエル・モンタルトと、ベイビーベースをはじめとする低音楽器とメロディカも担当するハニー・マシャノ、メンドーサのインディー・ロックを出自とするふたりが2008年に結成したのがこのチョコ・グオン。15年来の付き合いとなるカリスマS.S.W.リサンドロ・アリスティムーニョをプロデューサーに迎えて、金管奏者やケーナ奏者にドラムスがゲスト参加した2ndアルバム。アナログ・シンセにナイロン弦ギターのフォークトロニコな手法から、ループを用いたイフェクティヴなチャカレーラ、シューゲイズなギターの音壁、アリスティムーニョがピアノとコーラスでまとめあげたポスト・ロック経過後の叙情風景までのサウンド・メイクと、秘めたる思いを俯き加減に音譜に載せた唄はこのハビエルという男のロマンティックなセンシビリティを感じさせるに充分。曇天をメランコリアで吹き飛ばすようなフォークトロニコ/インディ・ロックがいまの時代の気分に絶妙にフィットしてきます。
こちらは本作収録曲ではありませんが、映像プロジェクト SOFAR にも登場しています。