映画「白夜のタンゴ」に出演しているチーノ・ラボルデがかつて在籍したグループ、そして
トミ・レブレロと来日公演を行なった在ブエノス・アイレスのロシア人演奏家アレックス・ムサトフ(vln)も在籍、オルケスタ・ティピカ・フェルナンデス・フィエーロの最新作
4台のバンドネオン、4本のヴァイオリンにチェロとヴィオラ、ピアノにコントラバス、そして今回から新加入となった女性シンガー - フリエタ・ラソと編成はティピカルなタンゴ楽団のそれを遵守しながらも、オーバーロード気味な迫真の演奏でダイナミズムを感じさせる現代的なタンゴ楽団、通算7作目となる作品。彼らの自前の劇場、CAFFで二夜に渡りライヴ・レコーディングされた本作は、ベースのジュリ・ベントゥリンらによるオリジナル・コンポーズにクラシック音楽からの引用なども交え、更にはウルグアイのS.S.W.ハイメ・ロース作の"La luces del estadio" とA.ピアソラ"Bs.As. hora cero"をメドレー仕立てにしたものや、同じくウルグアイのムルガを奏でるバンド - アガラテ・カタリナのタバレー・カルドーゾ作"Brujos y cientificos"、ペルーの女性S.S.W.チャブーカ・グランダ"Una larga noche"など変わった視点のレパートリーを情熱的なタンゴに染めてアウトプット。