*2017/2/21 売り切れました。
秋の澄んだ空気にぴったりくるのが大平原の風景を歌ったアルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレ。ピアノを弾き語るセバ・ドルソとギターを弾き語るマルコス・モンク、ふたりのシンガー・ソングライターが互いの楽曲にハーモニーを付けながらフレッシュな彩りで人情味と自然なストラクチャーを描き出すというデュオの二作目、届いています。
ふたりとも曲を書けて歌えるのに何故デュオ名義で活動しているのか、それは幼なじみ的に同じ映画や書籍、そしてジスモンチやファルー、惜しくも亡くなったラウル・カルノータらの音楽を見聞きして学びながら成長したからだといいます。ブエノス・アイレス郊外南地区の出身ですが、ラプラタ大学出身のアカ・セカ・トリオやパラナー出身のカルロス・アギーレら川沿いのコンテンポラリー・フォルクローレを発展させてきたひとたちの影響を公言、飾ることのない清々しさを覚えるそれぞれの歌唱法にサンバ(z)、ミロンガなどフォルクローレのリズムを下敷きに、コンテンポラリー・ジャズのヴォイシングを溶解させたギター、ないしはピアノが大半を占めるシンプルなアコースティック・アンサンブルには曲に因ってトマス・アブラモビッチ(per)、フラビオ・ロメロ(b)、グスタボ・フエンテス(flute) らが参加。ソフィスティケイトされたチャカレーラm-8"Todo al reves" のようにハーモニーから水辺の風景が浮かぶ開放的な良曲を多く収録。