Soema Montenegro y el conjuro / Ave del cielo

型番 FF082
販売価格 2,241円(税込)
購入数

リリアナ二世との呼び名も高いルシアナ・ジュリー、尖った感性でフォルクローレを分解・再構築するマリアナ・バラフ、天真爛漫なエンターテイメントで皆を惹き付けるソフィア・ビオラ。アルゼンチン音楽界に近年表れた新しい彩りの女性アーチストたち。そのいずれも独自の解釈で現世代のフォルクローレを展開しますが、忘れてはならないのが2010年にヴィンセント・ムーン「Take Away Show #100」にも登場、北米などアルゼンチン国外にも招聘されているソエマ・モンテネグロ、3年振りとなる3rd アルバムが発表となりました。

頭蓋骨に高音を反響させるリゾナンテ唄法を駆使し、管弦も用いたエキセントリック・フォルクローレを展開した「passionaria」から3年。先鋭から円熟へとうつろうのが本作、永く愛されるような普遍性も兼ね備えています。ソエマ自身のソング・ライティングにギターやクアトロを携え自然と調和するように響かせる神秘的な唄声は健在。バンドネオン奏者であり、ウドゥをはじめとする打楽器も演奏するホルヘ・ソッティレとの公私に渡るパートナーシップを機軸に、ノセッソ時代の同僚でもあるエドゥアルド・エレーラにコントラバス奏者ファクンド・ソト、木管奏者マリアーノ・ガンバがパーマネントに参加。瑞々しくたおやかな風景を描き出すm-3"Florecita" は底辺にムルガのリズムを感じていたり、m-5"Habanera de los bichos" はタイトルの通りキューバ音楽の影響を感じさせたり、川沿い音楽のサンバ(z) m-7"Abuelas" にはインディ・ポップのアプローチでアッと云わせたラ・ヌベ・マヒカの面々が斬新で美しいコーラス・ワークを聴かせます。トノレックのチャロ・ボガリンとデュエットするm-9"Nina" ではラ・ヌベ・マヒカの曲をサンプリングで使用、どこか吹き付ける寒風を思わせるクンビアですし、フォークトロニコ・ユニット-ルラクルーサのルイス・マウレテが参加したm-10"Gota de rocio”にはミステリアスでアーティスティックなムードが漂います。ジョン・ゾーンの向こうを張った"*" なるナンバーもあり、様々なスタイルが交じりあっているのですが、ソエマの詩的表現に重きをおいているため親密でアコースティックな統一感のあるアルバムと仕上がっています。


Your recent history

Recommended

Best sellers

About the owner

伊藤亮介



Blog

Mobile