'98年6月22日から25日までサンパウロに在る劇場(Teatro Cultura Artistica) の大広間を使って収録、2007年にリミックス/リマスターされたピアノ奏者アンドレ・メマーリとコントラバス奏者セリオ・バホス、録音当時は二人とも20代前半だったブラジル音楽演奏家/コンポーザーのデュオ作品が再発盤としてリリース。曲に因ってはセルジオ・ヘジ(drs)やルカ・ハエリ(cl) を迎えながら、自作曲に加え、現代音楽的な切り口で "A Paz" (ジョアン・ドナート=ジルベルト・ジル)、"Folhas Secas""Duas horas da manha" (共にネルソン・カヴァキーニョ)、"Loro"(エギベルト・ジスモンチ)、"Corcovado""Desafinado" (アントニオ・カルロス・ジョビン)、"Joana Francesa"(シコ・ブアルキ)、"Ponta de Areia"(ミルトン・ナシメント=フェルナンド・ブランチ)、"De Frente pro Crime" (ジョアン・ボスコ=アルヂール・ブランキ)、"Luz do Sol"(カエターノ・ヴェローゾ)、ブラジル音楽のクラシコ "Tico Tico no Fuba"を演奏、既にフルートやギターを演奏するアンドレ・メマーリのマルチ奏者ぶりも発揮されています。MPBインスト部門で'98年のヴィザ賞に輝いた名作、いまに至る軌跡が存分に感じられます。
アンドレ・メマーリ・オフィシャルページのディスコグラフィア中段あたり
のジャケットのところでmp3が試聴できます。