自室のピアノと口元にマイクを立てての親密なレコーディング作品で盤面やカバーにステンシルが施されたハンドメイドな装丁、マスタリングはポストロック的アプローチで話題の
フアン・スチュアートが手掛けています。
'89年ブエノス・アイレスの生まれで、14歳からピアノを始めたというイグナシオ・エルボーホ。日常の心象風景を書き留めた詩になだらかな起伏のメロディとハーモニーを付け、自宅のスタジオでひとり逡巡しながら作り上げられた11編の作品。親しい友人に語りかけるかのようにナチュラルな唄声と澄んだ空気を醸し出すピアノの和音、ひとつまみ加えられたアンビエンシーな電子音やフィールド・ノイズ。やるせなさ、メランコリー、華やぎ、穏やかさ、凪いだ水面のようにことばと音の波で様々な感情を呼び起こす詩的に格別な南米発のベッドルーム・ソングス。ちょうど"夏”という意味の"Verano" から始まるセンシティヴな一枚。
間もなく配布開始となる
Coiffeur / Conquista de Lo Inutil にまつわる冊子を取材制作中のデザイナー、庄子さん(カレラ)よりお送りいただいた動画。本作品製造中のひとこま 於・工房フトゥーロ (ブエノス・アイレス)