ロングセラーを記録したポルト・アレグリ出身の女性S.S.W.
ジゼリ・ヂ・サンチの1st。僭越ながら前作の国内盤は私がライナーノーツを書かせていただきましたが、2ndアルバムとなる新作が本国のリリースから間を空けず国内盤となって入荷しました!今回は中原仁さんがライナーを書かれています。
優美にゆったり揺れるメロディ、華やいだ雰囲気を醸し出す唄声。ジゼリ・ヂ・サンチの世界観が再び手元に現れることとなりました。ソングライターとしても12曲中10曲を自作、今回はeギターやモーグ、弦楽アンサンブルなどで実験的な音場にも挑戦しており、どこかしらアーティスティックな高みへと歩を進めた印象も受けます。本人も前作のリリースと前後してサンパウロへ活動拠点を移しているのですが、同郷ポルト・アレグリ出身のミュージシャンも続々とサンパウロに引越しており、私生活のパートナーでもあるホドリゴ・パナッソロや仲が良いというフィリーペ・カットーの成功があり、と切磋琢磨し磨かれてゆく表現者としてのキャリア。同郷の先輩でもあるS.S.W.
ヴィトール・ハミルが自作曲"Quem e ninguem"でゲスト参加しているほか、前作から引き続きジルベルト・ヒベイロJr.と共にプロデュースを務める同郷のミュージシャン - ファブリシオ・ガンボージ作の"Samba anonimo" を収録。愛に関する悩みや痛みを赤裸々に綴った短編私小説のようなムードを持った楽曲たち。