Hugo Branquinho / embriao

型番 HB001
販売価格 2,057円(税込)
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割と高音域の中性的な唄声でエレピやギター・カッティングを伴った都会的AORの冒頭を過ぎると、2曲目"Sol, Lua e um pouco de ceu" で見られるきらびやかなアコースティック・ギターと自身で多重録音したフルートにメランコリー成分を多分に含んだクルビ・ダ・エスキーナ直系の流麗なメロディが現れます。続いてピアノの滑らかなハーモニーに導かれるのはゲストのミルトン・ナシメントとのデュオ"Antonio"。御大の深みを感じさせる低音ヴォイスとこの若きSSW の活き活きとした唄声、新旧ミナスの声が見事に調和しています。このウーゴ・ブランキーニョは2008年に舞台芸術を学ぶためにサンパウロに出て来たミナス・ジェライス州トレス・ポンタス出身のミュージシャンで、先にソロ・アルバム2作を発表しているベース奏者/SSW エイトール・ブランキーニョの弟でもあります。2007年のミルトン・ナシメントのDVD「Pieta」に参加しているほか、同じくミルトンのアルバム「E a gente sonhando…」(2011年)で一曲ヴォーカルを託されてもいます。初のアルバムとなる本作では兄のエイトールがプロデュースとベースやギターを担当、半数ほどの曲で登場する柔軟なタッチのピアノはデボラ・グルジェル、タイトなドラムスはチアゴ・ハベーロがプレイ、録音は数多くのノヴォス・コンポジトーレス関連作を生み出しているオカ・カーザ・ヂ・ソン(ミルトン参加曲"Antonio" を除く)です。アルバム中盤では兄弟で共作、デュオを披露する"Aguar" があり、アコーディオンも参加したセンチメントなワルツ"Nossa Serra" があり、ヴィオラ・カイピーラで望郷の念を唄に籠めたかのように感じられるサンバ "Igreja laranja"があり、と故郷を誇りに思う気持ちが見事に描かれており、サンバ打楽器とヴィオラ・カイピーラでめくるめく展開をしてゆく"Fragmento" にはミネイラの純朴さとサンパウロの革新性が織り混ざっているようにも感じられます。ジャズ・マナーのピアノと軽やかな唄メロディの昇降が見事に調和した"Pela Avenida"、穏やかなボサ・ノヴァ”Ao nosso amor" と後半もウーゴ自身のペンによる渾身の佳曲が並びます。日本のブラジル音楽ファンの好む傾向が、この作品の2曲目以降に詰まっていると断言します。




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