2016/3月に突然来訪くださいました。
セシリア・ベルナルデスのS.S.W.としての創作活動は、男性S.S.W. ルシアーノ・ガルセスとのパートナーシップに端を発し、今作にも参加している奇才
アンドレ・アブジャムハやファンキ・コモ・ル・グスタのセルジオ・バルトーロらとのコラボレイト、そして2009年に
詩情豊かなソロ・アルバムをリリースしているex.
Tp4、現
シナマンテスのナタリア・マロにプロデュースを依頼、サンパウロ・インディペンデント周辺のミュージシャンの参加を仰ぎながら、本作が時間を掛けてじっくりと熟成されてゆきます。可憐なムードに包まれたアルバムは感情の揺れるさまを繊細に描き出したかのように親密な唄い口と、ナタリア(b,g, etc)に
イラナ・ヴォルコフ(vo)やマリア・ポルトガル(drs)らの作り出すアコースティックな音場、そこに
グスタヴォ・ルイスによる7弦ギターやダニロ・ペンテアードのカヴァキーニョやバンドリンがブラジリダーヂを醸し出します。オーボエやチェロも入ったマウリシオ・ペレイラ曲など穏やかな幻想風景から、カボ・ヴェルデ音楽の和やかな陽光を想起させる場面、テーブルを囲んだソフト・サンバに、と彩りも豊か。シルキーな手触りの紙質で制作されたブックレットもこだわりの美しさを誇ります。