Rita Ribeiro / Tecnomacumba

型番 BF675
販売価格 2,515円(税込)
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聴く為に、踊る為に、祝祭する為に!アフロ・ブラジルの信仰(カンドンブレ)とサルヴァドールのカーニヴァル、オルタネイティヴに轟くエレクトロ・サウンドにアシェー・ポップが一緒くたになったような壮絶なインパクトを持ったアルバム!

バイーア州の北方、マラニャオン出身66年生まれのヒタ・ヒベイロは90年代からこれまでにマリオ・マンガ(ムジカ・リジェイラ)、マルコ・マゾーラ (MZAレーベル主宰)らと共に3枚のアルバムをリリース、ラテン・グラミーにもノミネイトされるなど動向を注目されてきた女性MPBシンガー。この度Biscoito Finoからリリースされた本作は、さらにそのテクスチャーを高めた壮絶なアルバム。カンドンブレを演るにしても博物館的陳列に留まらずポップな要素を多数織り込み、一方テクノ、エレクトロに特化と云えども、欧州産フェイク・ブラジリアンの安直なものではなくアフロ・ブラジルのルーツや神への信仰心を歌詞へ反映させた実体を伴ったものとなっている。そしてサンバ・ヘギ(レゲエ)のリズムを採り込んで祝祭モードで聴かせるあたりはバイーア発アシェー界のシンガー、マルガレッチ・メネーゼスやダニエラ・メルクリらと同様に華やいだ雰囲気を振りまいてくれる。故郷に伝わるアフロ・ブラジル文化 - 総称でオリシャーと呼ばれるそれぞれ異なる神への祈りを音楽とダンスで捧げる - のトラッド曲に自身で歌詞を書き加えエレクトリックなアレンジを施したもので始まり、”オシャラ(神の一つ)へ捧ぐ”という同様のコンセプトを持つトラックで終わる。その合間にドリヴァル・カイミの”海の女王”やジョルジ・ベンの”23日、日曜”、70年代にロニー・ヴォンなる歌手がヒットさせた”キャバレイロ・ヂ・アルアンダ”、ジルベルト・ジル作のシャンゴ(これも神の一つ)讃歌”ババ・アラパラ”やカエターノ・ヴェローゾ - ジルベルト・ジルの”イアンサ”、これらをアレンジというよりも鋭敏かつエレクトリックなエッセンスで再・創作するのはバイーア出身のギタリスト、ルイズ・ブラジルにイズラエル・ダンタス(g)。曲によりベテランのパペーチ(per)も参加。(D.カイミ曲m-8はレニーニとの共演で知られるハミロ・ムソットarr.)。ショーロ界で活躍するニコラス・クラシッキ(vl)を迎え聖なるムードで奏でられるカエターノ・ヴェローゾ曲m-5や、”褐色のサンバ”として名高い女性サンバ歌手クララ・ヌネスのレパートリーをサンバ・ヘギのアレンジで再解釈したm-6, m-10、ガル・コスタが採り上げたことでも知られるジェローニモ - ヴェヴェ・カラザンス作の"エ・ヂ・オシュム”m-9にはゼー・アメリコの浮遊するアコーディオンに、ファファー・ヂ・ベレンの”エ・モリ・オー”というリフレインを組み合わせたりと巧みで心憎い”技”が至る所に見出せる。ヒタ自身にとって以前のレパートリーもドラムンベースやレゲエを纏い、攻め立てる姿勢を魅せたm-11やm-12へと姿を変えている。ルーツを極限まで噛み砕きポップな進化を遂げさせる、これこそが真の”ミクスチャー”だということを証明してくれる1枚。


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